種子植物
種子植物 ガマ科
種子植物 ガマ科
ナガエミクリ
Sparganium japonicum Rothert
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 準絶滅危惧種 |
選定理由 | 河川改修や水質汚濁の進行で生育地が減少している。 |
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形態 | 多年生の抽水植物であるが、流水中ではしばしば沈水形をとり、流れになびいている。沈水形がときどきセキショウモと誤同定されるが、葉脈の規則正しい網目模様と鋸歯を欠くことでミクリ類であることがわかる。正確な種の同定には花序が必要である。花序は分枝しない。下部の雌性頭花が腋生であることによりヤマトミクリと識別できる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)143、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)418、日本水草図鑑(文一総合出版)80 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、アジア極東地域。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、南丹地域、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 水路の改修工事、水質汚濁。 |
必要な保全対策 | 改修工事に際しては、事前の生物調査を綿密にし、生息場所を損なわない工法がとくに重要である。 |
特記事項 | 溜池などの止水域よりも河川や水路の流水域に生育することが多い。とくに湧水のある水域に多産する。 |
執筆者 角野康郎