種子植物 イグサ科
ヒメコウガイゼキショウ
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 産地が限られ、近年の確認情報もない。西舞鶴(村田 1992)、網野町(大本花明山植物園所蔵標本、津軽No.962,1965,6,5による)の2 か所が産地として知られているだけである。 |
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形態 | 畑、路傍、荒地、砂地等にはえる一年草。茎は叢生し高さ8~30cm。葉は細くやや扁平で上面に溝がある。凹集散花序。小苞は卵形、白膜質、長さ1.5mm。花被片は披針形、鋭尖頭、外片は長さ4~5mm。種子は倒卵状楕円形で長さ0.6mm。変異が多い。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)67、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)162 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、千島列島、樺太、朝鮮半島、中国大陸。ほとんど全世界に分布。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、乙訓地区。 |
生存に対する脅威 | 平地の植物で、様々な開発の脅威にさらされている。農薬散布。 |
必要な保全対策 | 外見が目立たないため諸開発の犠牲になりやすい。諸開発に先立つ詳細な生物調査が必要であり、その結果を見て開発の適否を判断すべきである。 |
特記事項 | この属は似たものが多く、かつ、環境に応じた変化も多く同定には細心の検討を要する。本種は河川による撹乱地にもはえることが知られ、大阪府の淀川河川敷でも発見されている。今後山城地域や乙訓地区では注意が必要であろう。また、近年外来のものもあるといわれており、本来の自生かどうかの注意も必要である。 |