種子植物
種子植物 アヤメ科
種子植物 アヤメ科
ヒメシャガ
Iris gracilipes A. Gray
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 府内ではもともと自生地が少ないのに加えて、観賞用に採集されることによりほとんど見られなくなった。現状では絶滅のおそれが高い。 |
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形態 | 山地のやや乾燥した林内や岩上にはえる多年草。葉は薄くて革質、冬には枯れる。花茎は細く高さ15~30cm、2~3個の苞葉があって分枝し、5~6月に淡藍紫色で径4~5cmの花を数個付ける。花被片は全縁で、外花被片の中央は白く、紫色の脈と黄斑がある。果実はほぼ球形で径約8mm、先端から3裂する。同属のシャガでは葉が常緑で大型、光沢があり、花は大きく白色で紫斑があるのに対して、本種では葉が小型で冬には枯れ、光沢はない。花は小さく淡藍紫色である。シャガは3倍体植物で結実しないが、本種はよく結実する。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅰ(平凡社)61、原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ(保育社)77、京都植物24(6):11 |
分布 | 北海道西南部、本州、四国、九州北部。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(情報のみ)、南丹地域、京都市域。 |
生存に対する脅威 | 森林開発、園芸用採集などが減少の主要因である。 |
必要な保全対策 | 園芸用採集は厳に慎まなければならない。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 田中徹