種子植物
種子植物 キク科
種子植物 キク科
アキノハハコグサ
Gnaphalium hypoleucum DC.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類(EN) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 生育地が限られ、近年では見かけた人がいない。 |
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形態 | やや乾いた山地にはえる一年草で茎は高さ30~60cm、上部で枝分かれして白い綿毛がある(ハハコグサは下部で枝分かれする)。大きいものでは、斜面から垂れさがるように生育する。葉は長さ4~5cmで披針形、上面は緑色、下面は白い綿毛がある。葉の基部はハハコグサと違って広く茎を抱く。花期は9~10月。茎の上部に多くの頭花を付ける。総苞外片は短い白毛がある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)207、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)73 |
分布 | 本州、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島、台湾、中国大陸、東南アジア、インド。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域。京都市域。京都市域では鞍馬山や比叡山から記録されているが、近年ではまったく見られず、絶滅したと思われる。 |
生存に対する脅威 | 道路工事、森林伐採、遷移の進行。 |
必要な保全対策 | 目立たないため知らないままで開発されることが多い。その地域の詳細な生物調査が必要である。 |
特記事項 | 林道の法面などに見られることがあるので、今後も注意が必要である。 |
執筆者 高木俊夫、光田重幸