種子植物
種子植物 キク科
種子植物 キク科
チョウジギク
Arnica mallotopus Makino
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 準絶滅危惧種 |
選定理由 | 深山の多湿な斜面にはえる多年草で、生育地が限られ、個体数も少ない。 |
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形態 | 茎は高さ15~35cm、枝分かれしない。茎の下部の葉はさじ状で長さ6~12cm、洋紙質で多少毛がある。7~8月茎の上部で分枝して1個の頭花を付ける。花はすべて筒状花で、舌状花をもたない。頭花の柄は長く、密に白毛がある。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅲ(平凡社)187、原色日本植物図鑑 草本編Ⅰ(保育社)50 |
分布 | 本州(日本海側)。本州日本海側山地の特産(一部は三重県におよぶ)。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域(情報のみ)、南丹地域。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、草地開発、遷移進行。 |
必要な保全対策 | 開発する前に、その地域の生物調査を綿密にする。 |
特記事項 | 川沿いの崖や林道の湿った崖で見られることが多い。丹後地域においては、道路修繕・拡幅工事前に注意を喚起し、下見を行い、チョウジギクとタヌキランほか数種の貴重植物の生育環境と個体の保全が図られた。 |
その他 | 日本固有種 2002年版レッドデータブックに掲載した異名「クマギク」の名は実質的に使用されていない。 |
執筆者 村田源、赤松富子