種子植物
種子植物 アリノトウグサ科
種子植物 アリノトウグサ科
フサモ
Myriophyllum verticillatum L.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 北日本には広く分布するが、西南日本には生育地が少ない。府内の深泥池では1967年(桝井)以降記録がなく、現状ではすでに絶滅したか、あるいは絶滅の可能性が大きい。近年では中丹地域の福知山市で確認されている。 |
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形態 | 池沼、溜池、河川、水路などにはえる多年生の沈水植物。茎は長く伸び、水中葉は4個輪生し羽状に深裂する。花序は穂状で水面よりつき出て直立し、水中葉より小さい葉の腋に花を付ける。花期は5~7月。秋になると葉が密集した殖芽を形成する。ホザキノフサモにくらべて葉は大きく、裂片数はやや少ない。また花序の各節に緑色の気中葉がある点が異なる。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)271、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)36、日本水草図鑑(文一総合出版)133、135 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、アジア、ヨーロッパ、アフリカ北部、北アメリカ。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、京都市域(現状不明)、山城地域(旧巨椋池跡では絶滅)。 |
生存に対する脅威 | 池沼、河川の開発、水域の埋め立て、水質汚濁が減少の主要因であるが、帰化水草による競合の影響も考えられる。 |
必要な保全対策 | 池沼などの開発、改修の際には詳細な調査が必要である。 |
執筆者 田中徹、山本義則