種子植物
種子植物 ミソハギ科
種子植物 ミソハギ科
ヒメビシ
Trapa incisa Siebold et Zucc.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 本種は各地で消滅が相次いでおり、府内では絶滅に近い状態となっている。 |
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形態 | 池沼や水路などに群生する一年生の浮葉植物。浮水葉は広卵状菱形、葉柄の中央部は長楕円状にふくらむ。花は白色、ときに紅色を帯び径6~8mm。花期は7~10月。萼には毛がない。果実(石果)は倒3角形で、4個のとげがある。ヒシ属の他種にくらべて、葉や果実が非常に小さく、浮葉や花柄・萼ほとんど無毛である。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)262、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)45、日本水草図鑑(文一総合出版)129 |
分布 | 本州、四国、九州、台湾、中国大陸東北部、ウスリー、朝鮮半島。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(記録のみ)、山城地域(旧巨椋池跡では絶滅)。 |
生存に対する脅威 | 池沼の開発、水質汚濁、湿地植生の遷移が減少の主要因であるが、他のヒシ類や帰化種の影響も考えられる。 |
必要な保全対策 | 池沼・水路の改修や湿地の開発の際には、他のヒシ類と区別して詳細な調査が求められる。 |
執筆者 田中徹