種子植物 マメ科
ツルフジバカマ
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | 分布域は広く、近畿以東ではかなり普通に見られるが、府内では草地が少なく、もともと生育地が限られており、南丹地域や山城地域で現存が確認されているものの、シカの好む植物でもあり、現状では絶滅のおそれが高い。 |
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形態 | 山野の草原にはえる蔓性の多年草。葉は10~16個の小葉からなる偶数羽状複葉で、先端は分枝する巻きひげとなる。托葉は大きい。花は赤みがかった紫色で、密に一側に偏って総状花序に付く。花期は8~10月。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)197、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)108 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、沖縄県、朝鮮半島、中国大陸、モンゴル、樺太、アムール、ウスリー、シベリア。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、中丹地域(現状不明)、南丹地域、京都市域(絶滅)、乙訓地区(現状不明)、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 土地造成、草地開発、道路工事、植生の遷移、シカの食害などが主要因である。 |
必要な保全対策 | 草刈りを継続して遷移を抑えるほか、道路整備の工事などの際には詳細な調査が必要である。 |
特記事項 | 大陸系の遺存種と考えられる。近年では2011年および2013年に、南丹地域の京丹波町で確認されている。丹後地域では府道脇の日当りのよい土手に1か所生育地があり、毎年の草刈りで環境が維持されている。 |
執筆者 田中徹、山本義則