種子植物
種子植物 ケシ科
種子植物 ケシ科
ヤマブキソウ
Hylomecon japonica (Thunb.) Prantl et Kundig, Chelidonium japonicum Thunb.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内では南部地域の一部にわずかに自生が残っているだけである。 |
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形態 | 山の木陰にはえる多年草。林縁や疎林内に見られることが多い。根生葉は長柄があり羽状となる。花茎は高さ40cmくらいになり上部に2~3枚の茎葉が付く。花は黄色、花弁は4枚、花の直径は4~5cm、一重咲きのヤマブキの花に似る。葉の切れ込みには変異が多く、細く切れ込んだものをセリバヤマブキソウという。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)123、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)195 |
分布 | 本州、四国、九州、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 京都市域(貴船付近では絶滅に近いが、現状不明)、乙訓地区。『大江山草木誌』にも記録されているが、自生かどうか不明。 |
生存に対する脅威 | 園芸目的の採集、森林の遷移(暗化)。 |
必要な保全対策 | 上記の要因を取り除くほか、系統保存を図る段階にある。 |
特記事項 | 石灰岩地や緑色岩地のように、地質に深くかかわって遺存しているものと見られる。 |
執筆者 西沢信一、近藤和男