種子植物
種子植物 オトギリソウ科
種子植物 オトギリソウ科
アゼオトギリ
Hypericum oliganthum Franch. et Sav.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類(EN) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種A |
選定理由 | かつては田の畦道などで、府内でも比較的普通に見られたが、現在ではごく一部にしか残っていない(村田、津軽 2002 京都植物26(2):12)。 |
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形態 | 河川の氾濫原や田の畔などの撹乱環境にはえる多年草。茎は分枝し、高さ10~40mm。葉は長楕円形で対生、無柄、基部で軽く茎を抱き、縁に普通は列状に並んだ黒点がある。花弁は長さ7~10mm。果実は卵球形。 ◎参照 日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)118、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)66. |
分布 | 本州(関東以西)、四国、九州、朝鮮半島南部。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域(福知山市下川口ほか、現状不明)、南丹地域(南丹市八木町富本、現状不明)、京都市域(左京区若王子ほか、絶滅)、乙訓地区。 |
生存に対する脅威 | 農薬の使用、農地改良、撹乱の減少。 |
必要な保全対策 | 埋もれていた種子から土木工事後などに再生することがあり、注意が必要。 |
特記事項 | かつては水田の畦道などにもあったが、圃場整備によって消滅した株も多いと思われる。 |
執筆者 西沢信一、光田重幸