種子植物 キンポウゲ科
フクジュソウ(暫定的に)
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT)※ミチノクフクジュソウとして |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 生育地が限られ、個体数も少なくなっている。園芸的な需要も多く、盗掘がある。 |
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形態 | 花は1~数輪、茎に付く葉は対生状ないし互生。茎は果期には中空になる。萼片は花弁の2分の1から3分の2長で、褐色を帯びる。集合果はほぼ球形。 ◎参照 Flora of Japan(講談社)2a: 288、日本の野生植物 草本Ⅱ(平凡社)75、 pro parte、原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ(保育社)234、f. 104: 2、pro parte |
分布 | 本州、四国、九州。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、京都市域(比叡山~大原個体群、絶滅)、乙訓地区。 |
生存に対する脅威 | 園芸用の採集、植生の遷移(暗化)。 |
必要な保全対策 | 野生を大切にし、園芸用に採集しないというモラルを育てる。監視体制が整わないうちは、詳細な自生地は公表すべきではない。近年ブログなどで紹介されているため、土地勘のある人達によって盗掘されている。 |
特記事項 | 府内のものはミチノクフクジュソウであることが判明しているが、近畿レッドデータブックや府の指定希少野生生物名との関係で、暫定的にフクジュソウの名前を使用する。北部の中丹地域や南部の山城地域にもあるとする文献があるが、自生していたとする住民の証言は得られず、栽培由来のものと思われる。比叡山に自生していた個体は、比叡山頂の植物園に移植されたという文献(『比叡山』(北村、景山ほか編 1961))があり、栽培環境下で現存している可能性もある。 |
関係法令 | 京都府絶滅のおそれのある野生生物の保全に関する条例(指定希少野生生物) |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 光田重幸、赤松富子