淡水魚類サケ目 サケ科
サケ（自然個体）
Oncorhynchus keta (Walbaum)
| 京都府カテゴリー | 要注目種 |
|---|---|
| 2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
| 環境省カテゴリー | なし |
| 京都方言 | シャケ、シロザケ（ともに食用の名称） |
京都府由良川産
| 選定理由 | 種苗放流が行われており、特に天然遡上の個体は注目すべきである。 |
|---|---|
| 形態 | 尾鰭に放射状の銀色が入る。遡上時は体が黒ずみ、オスは上顎がかぎ状に曲がる。 |
| 分布 | ユーラシア大陸東部から北アメリカにかけて広く分布する。京都府は分布域の南限に近い。 ◎府内の分布区域 日本海に注ぐ河川。 |
| 生態的特性 | 秋に河川中流の湧水の出る場所で産卵し、仔魚は海で回遊しながら成長する。数年後、再び生まれた川に遡上し、遡上時はまったく餌をとらず、産卵して死亡する。 |
| 生息地の現状 | 由良川においては1970年代まで自然個体群が存在していた。近年、いくつかの河川で確認情報があるが、情報は不足している。 |
| 生存に対する脅威 | 産卵環境の悪化、水質汚染、乱獲などが脅威となる。 |
| 必要な保全対策 | 京都府内での水産資源上の価値はそう高くはないが、産卵場所の保全をはかり、再生産できる環境を整え、捕獲を防ぐ手だてが必要である。 |
文献 東山、林（1998）、真山（2001）、国土交通省（2001、2003、2007）
執筆者 林博之、東山憲行
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