淡水魚類
コイ目 コイ科
コイ目 コイ科
ヌマムツ
Candidia sieboldii (Temminck and Schlegel)
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 河川下流や平野部の開発に伴い、急激に生息域が減少している。 |
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形態 | 体長13cm程度に達する。体側中央に暗藍色の縦帯がある。カワムツよりも側線鱗数が多く(53~63)、尻鰭条数が1本少ないこと(iii、9)、胸鰭、腹鰭の前縁部に朱線が現れることなどで明確に区別できる。 |
分布 | 濃尾平野以西の本州瀬戸内側、四国北部、九州北西部。 ◎府内の分布区域 琵琶湖疏水、京田辺市から八幡市周辺の諸河川。 |
生態的特性 | 雑食性で、6~8月に砂礫底の浅瀬で産卵する。流れの緩やかな河川の下流域、平野部の灌漑用水や池沼などに生息する。 |
生息地の現状 | 特に生息地の保護対策はなされていない。 |
生存に対する脅威 | 河川改修などによる生息環境の破壊。魚食性外来魚による捕食が脅威である。 |
必要な保全対策 | 河川改修に際して、本種の産卵場になる砂礫底をできるだけ残すことが必要である。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 足羽ほか(1994)、細谷(2000c)、片野(2001b)、中村(1969)
執筆者 細谷和海