シダ植物
ハナヤスリ科
ハナヤスリ科
エゾフユノハナワラビ
Botrychium multifidum (S. G. Gmel.) Rupr. var. robustum (Rupr. ex Milde) C. Chr., Sceptridium multifidum (J. F. Gmel.) M. Nishida var. robustum (Rupr. ex Milde) M. Nishida
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
---|---|
2002年版 | リスト外 |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種B |
選定理由 | 2002年版レッドデータブック発行後に府内ではじめて確認されたもので、個体数はわずかである。 |
---|---|
形態 | ヤマハナワラビとくらべて全体に毛が多く、植物体は大型、葉はやや革質などの点が異なる。草姿はフユノハナワラビに似ているが、葉質は厚く、小羽片や裂片は混みあって付く。葉柄などの軸に長毛がある。明るめ林下や草地を好む(ヤマハナワラビは府内からは未知である)。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)69、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)28 & 254 |
分布 | 北海道、本州(中部以北に多く、それ以西ではまれ)、四国(詳細不明)、サハリン、千島、アジア北東部(とくに朝鮮半島北部)、カナダ。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域。 |
生存に対する脅威 | 草地植生の遷移、シカの食害。 |
必要な保全対策 | 生育地は管理地であり、シカの食害が最も懸念される。 |
改訂の理由 | 府内でに発見された稀少種。 |
特記事項 | 生育地は石灰岩地であり、遺存的なものであろう。 |
執筆者 光田重幸