シダ植物
オシダ科
オシダ科
サクライカグマ
Dryopteris gymnophylla (Baker) C. Chr.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 絶滅危惧種C |
選定理由 | 府内では1地域で確認されたのみ。この10年間の調査でも、現存は確認できなかった。すでに絶滅している可能性もある。 |
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形態 | 根茎は短く這う。葉柄は長さ30~40㎝、鱗片は褐色で、葉のどの部分でも袋状にならない。中軸や羽軸の鱗片ははじめ少数で、早落性。葉身は長さ25~40㎝の5角状卵形、3~4回羽状深裂。最下羽片はきわだって大きく、長さ10~25㎝、幅6~18㎝の鎌形、長柄があり、最下羽片の第1小羽も大きい。ソーラスは中肋寄りに付く。包膜は円腎形。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)191、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)99、209 |
分布 | 本州(宮城県以南、関東地域以外ではまれ)、九州(大分県)、朝鮮半島、中国大陸、タイ北部。 ◎府内の分布記録区域 乙訓地区。 |
生存に対する脅威 | 道路改修(崖地の破壊)。 |
必要な保全対策 | 現存が確認されれば、系統保存を図る必要がある。 |
改訂の理由 | 10年以上にわたる調査でも発見されず。 |
特記事項 | 府内の産地は石灰岩地域に近く、遺存種の性格をもつものだろう。 |
執筆者 光田重幸