シダ植物
イノモトソウ科
イノモトソウ科
マツザカシダ
Pteris nipponica W. C. Shieh, Pteris cretica L. var. albolineata auct. non Hook.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 2002年版レッドデータブック発行後府内では丹後地域の海岸や山城地域の山間部で自生地が見つかり、栽培のものの逸出でないことがわかった。ほとんどが葉に白斑のないものだが、まれに斑入りのものも見られる。全体としては少数である。 |
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形態 | 林内や海岸部にはえる常緑多年性植物。葉身は単羽状葉で、1~3対のやや鎌状に曲った側羽片と頂羽片があり、光沢のある緑色~濃緑色の革質。羽軸に沿ってときに白斑がはいる。葉は2形。胞子葉は栄養葉より葉柄が長く、葉幅が細い。ソーラスは羽片の辺縁に沿って長く付く。オオバノイノモトソウに似るが葉質や葉色が異なり、側羽片も1~3対と少なくて短い。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)133、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)58、250 |
分布 | 本州(千葉県以西)、四国、九州、沖縄県。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域、京都市域、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、空中湿度の低下、園芸採集。 |
必要な保全対策 | 府内では稀少なものであることを周知する。 |
改訂の理由 | 自生が確定し、園芸需要も。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 光田重幸