シダ植物
ヒカゲノカズラ科
ヒカゲノカズラ科
マンネンスギ(ウチワマンネンスギ)
Lycopodium dendroideum Michx., Lycopodium obscurum L. f. strictum (Milde) Nakai ex H. Hara
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 温帯の草原を中心に生育する種類で、過去には比較的多かったが、近年の確認例はわずか。この10年間の調査でも、まったく確認できなかった。 |
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形態 | 涼しい地域の明るい林床や林縁、草原に生育する常緑性多年草。地中茎は長く地中を横走し、細い鱗片状の葉をまばらに付ける。地上茎はまばらに出て直立し、高さ10~15cm、多数分枝して枝を展開する。胞子嚢穂は円柱状で、長さ2~3cm。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)47、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)13 |
分布 | 日本全土(沖縄県を除く)、朝鮮半島、台湾、中国大陸、ロシア東部、北米。 ◎府内の分布記録区域 中丹地域、南部地域、京都市域、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 草原の遷移。 |
必要な保全対策 | 草刈りをして遷移を止めるしか方法がない。 |
改訂の理由 | 遷移進行による著しい減少。 |
執筆者 光田重幸