シダ植物
イワデンダ科
イワデンダ科
オオヒメワラビモドキ
Deparia unifurcata (Baker) M. Kato, Athyrium unifurcatum (Baker) C. Chr.
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 石灰岩地帯中心に分布する種類であり、近年減少傾向にある。 |
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形態 | 夏緑性の多年草。根茎は横走し、先端部から少数の葉を展開する。葉は単羽状から2回羽状深裂で、中軸や羽軸には黒褐色の鱗片がある。葉脈は下面に隆起する。ソーラスは円形からJ型。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)244、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)131 & 186 |
分布 | 本州(中部以西)、四国、九州、台湾、中国大陸(中~南部)、インドシナ半島。 ◎府内の分布記録区域 丹後地域を除く全域。 |
生存に対する脅威 | 空中湿度の低下、森林伐採、造成工事。 |
必要な保全対策 | 陽光には比較的耐えるが、湿度の低下には弱い。沢沿いや川沿いの群落を重点的に保存するのが望ましい。 |
特記事項 | 比叡山麓八瀬にあった群落は、砂防工事によって失われた。規模の小さな工事でも、アセスメントをすることが大切である。 |
執筆者 光田重幸