シダ植物
ヒメシダ科
ヒメシダ科
イワハリガネワラビ
Parathelypteris japonica (Baker) Ching var. musashiensis (Hiyama) Jiang ex K. H. Shing, P. S. Chiu et G. H. Yao, Thelypteris musashiensis (Hiyama) Nakato, Sahashi et M. Kato, Lastrea japonica (Baker) Copel. var. musashiensis (Hiyama) Honda, Thelypteris japonica (Baker) Ching var. musashiensis Hiyama
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 産地が限定され、個体数もやや少ない。 |
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形態 | 夏緑性の多年草。ハリガネワラビに似ているが、全体やや小型で、葉柄や葉軸は淡緑色、葉柄基部の鱗片はより黒く、包膜には毛や腺毛がわずかにある程度。ハリガネワラビは地上生、アオ(シロジク)ハリガネワラビは湿地生だが、本変種は岩上生で、生態的にも異なる。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)215 p.p.、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)110、221 p.p. |
分布 | 本州、四国、九州、朝鮮半島(近縁種か同種か未確定)。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域(北部山地)。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、道路改修。 |
必要な保全対策 | 原生林や深山の岸壁に着生する種で、湿度の低下にも弱い。川沿いの群落を重点的に保存するのが望ましい。 |
特記事項 | アオハリガネワラビは葉柄が葉面よりはるかに長いが、イワハリガネワラビではむしろ短い。ハリガネワラビの葉柄や葉軸は赤褐色から黒褐色。 |
執筆者 光田重幸