シダ植物
イワデンダ科
イワデンダ科
ナガエイヌワラビ
Athyrium iseanum Ros. var. gracilipes Tagawa
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 湿度の変化に弱く、また近年はシカの食害でほとんどの産地で絶滅・減少傾向にある。 |
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形態 | トガリバイヌワラビによく似ているが、葉面はより幅広く広卵形から卵状五角形、葉柄・中軸・羽軸は著しく細く、葉柄は葉面よりはるかに長い。陰湿な原生林林下に産する。 ◎参照 原色日本羊歯植物図鑑(保育社)127 |
分布 | 本州(暖地)、四国、九州。いずれも陰湿な原生林にまれに見られる。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域(北部山地)。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、空中湿度の低下、シカの食害。 |
必要な保全対策 | きわめて湿度の高い半陰から全陰地を好む。川沿いの自生地は保全のために重要である。トガリバイヌワラビと違って、深い原生林に固有のものである。 |
特記事項 | 京都府産のナガエイヌワラビは屋久島などに産する典型品とはやや異なり、トガリバイヌワラビに近づく型である。近年の分類ではトガリバイヌワラビに含めたり、ホソバイヌワラビに含めることもあるが、トガリバイヌワラビとホソバイヌワラビは別種であり、ナガエイヌワラビはトガリバイヌワラビの変種程度に分化したものと思う。 |
執筆者 光田重幸