シダ植物
オシダ科
オシダ科
イワイタチシダ
Dryopteris saxifraga H. Itô
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 準絶滅危惧種 |
選定理由 | 産地が局限され個体数も少ないが、環境的には安定している。 |
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形態 | 常緑の多年草。通常川沿いの岸壁などに着生する。葉は卵形から狭卵形、厚い紙質、2回深裂から3回中裂。葉軸の鱗片は黒~黒褐色で、開出または反転気味に付く。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)198、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)101、213 |
分布 | 北海道から九州、朝鮮半島。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域(北部山地)。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、空中湿度の低下。 |
必要な保全対策 | 深山の岸壁に着生する稀少種で、移植は困難。湿度が低下すると、容易に消失する。 |
特記事項 | イタチシダ類では珍しく有性生殖をし、学術的に貴重。ヤマイタチシダとの間に中間型がありイヌイワイタチシダと呼ばれることがあるが、ここではそれはヤマイタチシダに含めた。 |
執筆者 光田重幸