シダ植物
オシダ科
オシダ科
タカサゴシダ
Dryopteris formosana (H. Christ) C. Chr.
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 準絶滅危惧種 |
選定理由 | 府内ではまれ。湿度変化に弱く、ほとんどの産地で減少傾向にある。 |
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形態 | 常緑の多年草。根茎は短く斜上する。葉は2~4枚出て、斜上から下垂する。葉柄基部の鱗片は、黒色~濃黒褐色。葉身は五角形から卵状五角形、羽片先端と同様に先端はやや尾状となる。葉軸には、小さな袋状の鱗片が密生する。ソーラスは小さく、包膜は灰白色。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)196、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)104、208 |
分布 | 本州(静岡県以西に点在)、九州、台湾。 ◎府内の分布記録区域 京都市域(現状不明)、山城地域(北・中部)。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、空中湿度の低下。 |
必要な保全対策 | 原生林や高湿度のスギ林に見られるもので、湿度低下で容易に消失する。自生地の周辺に常緑樹を植え、湿度を保つようにする。人工繁殖自体は、比較的容易である。 |
特記事項 | トウゴクシダとの間に移行型があり、タカサゴシダモドキと呼ばれることがある。上記の分布範囲以外でも、そのような型を見ることがある。 |
執筆者 光田重幸