シダ植物
サンショウモ科
サンショウモ科
オオアカウキクサ(タジマ型を含む)
Azolla japonica (Franch. et Sav.) Franch. et Sav. ex Nakai
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
---|---|
2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧ⅠB類(EN) |
近畿レッドデータブックカテゴリー | 準絶滅危惧種 |
選定理由 | 外来のアゾラ類に置き換わったところが多く、ランクが上がった。 |
---|---|
形態 | 常緑の多年生水草で、水面に浮遊するが、ときに湿土上でも生育する。葉は鱗状で、淡赤紫色から濃赤紫色を帯びる。根毛は根が伸びたあとに生じ、1本ずつはえて早落性。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)285、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)172 & 187 |
分布 | 本州、四国、九州、種子島。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域(現状不明)、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 除草剤の散布、富栄養化、外来種との競合。 |
必要な保全対策 | 本来貧栄養の水に生育するもので、水質の管理が重要である。水田などに見られる場合は、最上流の田を保護地にするなどの取り組みが望まれる。外来種の個別の除去は不可能に近く、現状では手の打ちようがない。 |
改訂の理由 | タジマ型を外来種として分離、外来アカウキクサの影響で府内では激減した。 |
特記事項 | 外来のアゾラ類は夏場も繁殖力が強いため、夏に休眠する性質がある本種は、住み場を奪われる現状になっている。 |
執筆者 光田重幸