シダ植物
イワデンダ科
イワデンダ科
ヒカゲワラビ
Diplazium chinense (Baker) C. Chr.
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | 府内ではもともときわめてまれで、南部に少数見られるだけである。 |
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形態 | 多年草であるが、冬に地上部は枯れる。葉は中型で、葉身は広三角形、3回羽状複生~4回羽状深裂、薄い草質で、最下の羽片には長い柄がある。葉柄基部の鱗片は細く、ほとんど黒色で、宿存性。ソーラスは線形で肋寄りに付き、包膜は薄い膜質で全縁である。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)256、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)140 & 200 |
分布 | 本州(暖地)、四国、九州、小笠原諸島、済州島、中国大陸南部、インドシナ。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域、京都市域、乙訓地区、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 森林開発、空中湿度の低下。 |
必要な保全対策 | イワヤシダと同様に、空中湿度と日陰の保持が不可欠。森林に自生することが多く、伐採時には近くの好条件の場所への移植が必要である。 |
特記事項 | オニヒカゲワラビは大型で、2回羽状複生~3回羽状深裂、葉柄基部の鱗片は辺縁に突起が出る。タンゴワラビはソーラスが中間生で、鱗片は淡褐色膜質で早落性。 |
執筆者 光田重幸