チャセンシダ科
アオガネシダ
京都府カテゴリー | 絶滅寸前種 |
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2002年版 | 絶滅寸前種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
近畿レッドデータブックカテゴリー | なし |
選定理由 | オクタマシダの誤認である可能性もあるが、一部は本種の可能性も残る。接している大阪府高槻市側からは、アオガネシダの立派な標本が残されている。 |
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形態 | 標本として残されている府内のものはいずれも小苗で、やや葉の分裂が深いものの、オクタマシダと区別しがたい。よく発達したアオガネシダでは、葉は3~4回羽状に分裂し、全体が狭い卵状三角形になる。 ◎参照 日本の野生植物 シダ(平凡社)147、原色日本羊歯植物図鑑(保育社)151 & 180 |
分布 | 関東以西の日本、台湾、中国大陸。 ◎府内の分布記録区域 南丹地域(絶滅)、京都市・乙訓地域(絶滅に近いが、現状不明)、山城地域。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、道路改修、園芸採集。 |
必要な保全対策 | 周辺部を含めて、現場の環境を維持する。 |
特記事項 | 瀬戸剛著近畿地方羊歯植物目録No. 274でアオガネシダとして引用されている長岡京市奥海印寺産(山本肇1934年採集、京都大学に標本が現存)のものは、確かにアオガネシダとしてほとんど問題がないものである。 |
執筆者 光田重幸