選定理由 | 京都府内では過去および現在ともに情報不足だが、全国的に絶滅が危惧されている種であるため、注目に値する。 |
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形態 | 雌雄同株。体長は13~40cm程度。結実枝と不結実枝は同形で、輪生枝は2~4回分枝する。最終枝は2細胞性で、普通は短縮する。終端細胞は円錐形で鋭く尖る。雌雄両器は輪生枝の節部に生じる。雌器は通常2~4個ずつ群生し、小冠の上列が著しく長く、下列の約2倍に達する。卵胞子は金褐色から栗色をおび、楕円体、螺旋縁は5~7本。卵胞子膜は網目状。変種テガヌマフラスコモ(N. furcata var. fallosa)とは卵胞子の大きさで区別される。 |
分布 | アジア、オーストラリア、南米に分布する。日本では本州、四国、九州に生育する。 ◎府内の分布区域 不明。 |
生態的特性 | ため池、水田、湖沼に生育する。 |
生育地の現状 | 旧巨椋池の埋土卵胞子より発芽した個体であるため、過去に巨椋池に繁茂していたかどうかは不明。 |
生存に対する脅威 | 農薬使用、用水路整備、水質悪化、管理放棄、護岸整備。 |
必要な保全対策 | 府全域をカバーする生育分布調査による現状把握が必要である。 |