選定理由 | 京都府内では過去および現在ともに情報不足だが、全国的に絶滅が危惧されている種であるため、注目に値する。 |
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形態 | 雌雄同株。体長40cm程度まで。主軸は皮層および発達した棘細胞を持つ。托葉冠は1段あり、輪生枝の2倍数まで。輪生枝は皮層を欠き、特徴的な長い苞細胞を持つ。雌雄両器は輪生枝の節部に生じる。卵胞子は黒色で、楕円体、螺旋縁は6~9本。卵胞子膜には細かい突起があり顆粒状に見える。 |
分布 | ヨーロッパを除く世界各地に分布し、日本では本州、四国、九州に生育する。 ◎府内の分布区域 京都市北区上賀茂本山の小池で、過去に記録がある。 |
生態的特性 | 主にため池に生育する。 |
生育地の現状 | 記録産地の再調査およびその他の地点での調査では確認されなかった。記録産地の池は現在ゴルフ場内に残されている。 |
生存に対する脅威 | 水質悪化、管理放棄、護岸整備。 |
必要な保全対策 | 府全域をカバーする生育分布調査による現状把握が必要である。 |