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ミズナギドリ目 ミズナギドリ科
オオミズナギドリ
Calonectris leucomelas
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
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選定理由 | 夏鳥として府内に生息して集団繁殖する。個体数は少なくなく、近年減少もしていないが、集団営巣地が限られている。 |
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形態 | 全長49cm。翼開長122cm。日本産ミズナギドリ類の中で最も大きい。頭上から顔にかけて、白地に黒褐色の斑点がある。 |
分布 | 日本近海の離島で集団営巣する。フィリピン近海などで越冬。府内では舞鶴市冠島で集団営巣し、沓島でも少数が営巣する。 ◎府内の分布区域 北部地域の海域。 |
生態的特性 | 2mほどの深さの巣穴を掘って奥に1卵を産み、雌雄で抱卵・育雛する。半消化された魚などを雛に与える。 |
生息地の現状 | 冠島はタブなどの森で覆われており、約10万羽~20万羽が生息するとされてきた。しかし1970年代に較べると巣密度が減少しているようである。 |
生存に対する脅威 | ドブネズミによる雛の捕食。重油事故。 |
必要な保全対策 | 継続的な個体群調査が必要である。 |
関係法令 | 文化財保護法(天然記念物「オオミズナギドリ繁殖地・舞鶴市冠島」) |
文献 京都府(1993)、須川(2006)、高野(1982)、吉田(1981)
執筆者 須川恒、狩野清貴