選定理由 | 留鳥として年中府内に生息する。個体数は少なくはないが、近年減少している。 |
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形態 | 全長30cm。大型ツグミ類の中で最も大きい。体は黄褐色の地に黒色の横斑や三日月斑がある。中央尾羽は暗黄褐色、外側尾羽の先端が白い。 |
分布 | 留鳥として本州、四国、九州に分布し、北海道は夏鳥として渡来する。府内には留鳥として全域に分布するが、近年減少している。 ◎府内の分布区域 全域。 |
生態的特性 | 低山から深い山地で繁殖し、冬期は平地の公園などでも観察されることがある。昆虫、ミミズのほか、果実も食べる。樹上に営巣し、一腹3~5卵を産み、約14日間抱卵する。 |
生息地の現状 | 府内では繁殖期は低山から深い山地の山林に生息し、冬期は小河川の水辺林などでも観察されるが、近年個体数が減少している。 |
必要な保全対策 | 特に繁殖環境の詳細な把握が必要である。 |
文献 日高(監)(1997)、京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳