選定理由 | 留鳥として年中府内に生息する。個体数は少なくはないが、近年減少している。 |
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形態 | 全長24cm。オオアカゲラより少し小さくて、嘴は比較的短い。肩羽の先が白いので背に逆八の字の白斑となって見える。オスは頭頂が黒く後頭だけ赤色。メスは後頭も黒い。 |
分布 | 北海道、本州に分布し、九州、四国では繁殖せず観察例は少ない。府内では広く分布しているが、アオゲラに比べると生息域は狭い。 ◎府内の分布区域 全域。 |
生態的特性 | 木の幹にとまり昆虫を採食する。また、マツなど針葉樹の種子もよく食べる。枯れかけた木の幹に穴を掘り、一腹4~6卵を産む。雌雄交代で12~15日間抱卵する。 |
生息地の現状 | 府内の山林に広く分布しているが、近年密度が減少している。 |
必要な保全対策 | 生息環境のモニタリングを進め保全課題を明らかにする必要がある。 |
文献 日高(監)(1997)、京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳