選定理由 | 冬鳥として府内で越冬する。越冬個体数は少ないが、近年減少はしていない。 |
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形態 | 全長18cm。他のキツツキ類と異なり尾は角形。体は褐色と黒と灰色の複雑な虫食い状斑で、頭上から背の中央に走る黒線が目立つ。 |
分布 | 夏鳥として北海道と東北地方北部の一部に渡来し、本州中部以西で越冬する。府内では深泥池などで冬期観察される。 ◎府内の分布区域 南部地域。 |
生態的特性 | 開けた林や林縁などに生息する。アリを中心に昆虫やクモ類を採食する。他の鳥などがあけた樹洞を利用して営巣する。一腹7~10卵を産み、雌雄が抱卵する。 |
生息地の現状 | 府内では冬期に深泥池内の浮島や、河畔林などの明るい灌木林で少数が観察される。 |
必要な保全対策 | 越冬環境の詳細な把握にたった保全が必要。 |
文献 日高(監)(1997)、京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳