選定理由 | 夏鳥として府内に生息して繁殖する。繁殖個体数は少なくはないが、近年減少している。 |
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形態 | 全長33cm。カッコウに似ているが、下面の横斑は太くて粗く、目は暗色。メスには赤色型がある。 |
分布 | 夏鳥として九州以北に渡来する。府内にも夏鳥として渡来する。 ◎府内の分布区域 全域。 |
生態的特性 | 4月下旬に渡来し、低山帯の落葉広葉樹林や亜高山帯の針葉樹林に生息する。昆虫を主食とし、鱗翅類の幼虫を好んで採食する。センダイムシクイ、ヤブサメ、キビタキなどに托卵する。卵は白地に淡色の小斑が散在する。 |
生息地の現状 | 府内では比較的低地から奥山まで広く渡来が確認されていたが、近年確認例が減少している。 |
生存に対する脅威 | 丘陵地の山林の過度の開発などが影響を与えていると思われる。 |
文献 日高(監)(1997)、京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳