選定理由 | 冬鳥として府内で越冬する。越冬個体数は少ないが、近年減少はしていない。 |
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形態 | 全長オス30cm、メス33cm。翼開長69~74cm。ハヤブサ類の中では尾が最も長く見え、尾の先はあまり尖っていない。オスは頭上から顔が青灰色。 |
分布 | 主に本州中部以北で繁殖するほか、冬鳥として全国に渡来する。府内では、冬鳥として各地に渡来する。 ◎府内の分布区域 全域。 |
生態的特性 | 広い農耕地、河川敷、山林に出現する。餌はネズミ等の小型哺乳類や小鳥、昆虫など。崖で集団営巣するほか、近年、人工物を利用しての営巣例が増加している。 |
生息地の現状 | 木津川や宇治川、由良川などの開けた河川敷、巨椋干拓地などの広い農耕地、低山帯の山林などで越冬する。京都市内で人工物などを利用して少数が営巣を開始している。 |
生存に対する脅威 | 営巣時の人による撹乱。 |
必要な保全対策 | 人工物で営巣、街中での営巣に際しての保護が重要。 |
改訂の理由 | 準絶滅危惧種(越冬個体数は少ないが、近年減少はしていない越冬個体群)であったが、京都市内で営巣を開始し、繁殖個体群の規模は極めて小さい状況であるので、絶滅危惧種とランクアップした。 |
文献 日高(監)(1996)、京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、中村桂子