スズメ目 サンショウクイ科
サンショウクイ
京都府カテゴリー | 絶滅危惧種 |
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2002年版 | 絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 絶滅危惧Ⅱ類(VU) |
選定理由 | 夏鳥として府内に生息して繁殖する。繁殖個体数は少なく、近年減少している。 |
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形態 | 全長20cm。体は細くて尾は長め、嘴の先は少しかぎ形に曲がる。オスは額が白く、頭頂から後頸と過眼線は黒い。メスは頭頂から後頸が灰色。 |
分布 | 夏鳥として本州と四国に渡来し、九州南部から南西諸島では留鳥として生息する。府内には夏鳥として渡来するが、個体数は少ない。 ◎府内の分布区域 全域。 |
生態的特性 | 国内では3月下旬頃には姿を見せることがある。落葉広葉樹の高木、特にトチノキやホオノキが茂る環境に好んで営巣する。樹林の上層部においてフライキャッチングで昆虫を捕らえる。繁殖期は5~7月、巣は地上4~15mの樹木上につくられる。年1回、一腹4~5卵を産み、抱卵期間は17~18日。雛は14日ほど雌雄から給餌を受ける。渡去は8月下旬に始まり、9月中旬には移動中の数十羽の群れが見られることもある。 |
生息地の現状 | 府内では明るい森林に生息し、ホオノキに営巣することが多い。渡来数は少なく、1970年代に比べるとかなり減少している。営巣環境の悪化に加え、越冬地における森林減少の影響が大きいと思われる。 |
生存に対する脅威 | 営巣林の破壊につながるような改変が脅威となる。 |
必要な保全対策 | 特に大木のトチノキやホオノキの保護に努める必要がある。 |
文献 日高(監)(1997)、京都府(1993)、真木、大西(2000)、高野(1982)
執筆者 須川恒、和田岳