3 ズワイガニの資源管理の取組みとTAC ひとつは「保護区」の造成です(図4)。これは漁場の一部の範囲内にコンクリートブロックを設置して、その区域を周年底びき網の操業を禁止にするもので、とくに「乱獲」の防止には大変有効な方法です。現在までに6ヵ所、合計56 km2が「保護区」となっています。これは、舞鶴湾の約2倍の広さに相当します。
また、ズワイガニ漁期外の時期(4〜5月と9〜10月)には、ズワイガニが主として生息する水深帯での操業が禁止されています(図5)。このことにより、操業中にみられた大量のズワイガニの「混獲」が回避されました。
さらに、水ガニ**の漁獲について、省令(農林水産大臣が出す行政上の命令)で取決められている漁獲サイズよりも大きくしたり(甲幅9 cm→10 cm)、解禁日を遅く設定する(12月21日→1月11日)など、水ガニに対する漁獲強度が軽減されています。
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