1.宇治川におけるオイカワ、コウライモロコの大量衰弱事例 |
京都府南部を流れる宇治川は、琵琶湖から唯一流出して大阪湾へ注ぐ淀川水系の河川です。滋賀県内の上流側は瀬田川、京都府側は宇治川と言い、古くから鵜飼いで知られています。宇治平等院が河畔に位置する観光名所でもあります。また、夏はアユ釣、冬は寒バエ(オイカワ)釣で釣人には有名な河川です。 寒バエ釣でにぎわう2000年1月中旬に無数のオイカワとコウライモロコ(いずれもコイ科魚類)が衰弱して流れの緩やかな河岸をフラフラと遊泳するという異常事態が発生しました。釣人や地元漁業協同組合の組合員がみつけ、地元の宇治市や保健所に通報されました。以降、3月(最終的には4月中旬)にかけてこのような衰弱異常遊泳魚がみられました。保健所等の調査では、水質等にはまったく異常はありませんでした。
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