はじめに
北海道以南の日本各地に分布するイワガキは、冬が旬であるマガキと異なり、うま味成分であるグリコーゲン等が夏にも多く蓄積しており、夏が旬となります。マガキよりもひとまわり大きく、こってりとして濃厚な独特な味、夏に美味などの理由で、近年関東地方を中心に需要が飛躍的に拡大し、京都府においても重要な漁獲対象種、さらに新しい養殖対象種としても注目されるようになってきました。
海洋センターでは天然イワガキの生態を調べるとともに、平成7年よりイワガキの種苗生産マニュアルの作成を目指し研究を進め、さらにきれいな丹後の海での養殖技術の開発に努めてきました。その結果、ほぼ安定して種苗生産ができるようになり、また昨年の夏初めて、養殖3年目の大型貝を少量ではありますが試験出荷することができました。
イワガキの種苗生産および養殖技術については、まだ改良すべき点が残っていますが、これまでに分かってきたことをいくつか紹介します。
|
Copyright (C) Kyoto Prefecture. All Rights Reserved.