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平成24年11月5日、舞鶴湾の青井地先のカキ筏に垂下していた養殖マガキの塊(垂下水深約:1m)の中から、府水産事務所職員が発見し、当センターへ持ち込まれました。発見時の大きさは殻長28.6mmでした。東南アジアなど熱帯原産の二枚貝で、現地では重要な食用種で養殖もされています。一方、昭和50年代以降日本各地でも外来種として見られるようになりましたが、現在外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)で「要注意外来生物」に指定されています。独立行政法人国立環境研究所の侵入生物データベースでは、京都府は移入分布域ではありませんので、今回の発見は貴重なことと考えられます。ただし、水温10度前後が生息限界なので、舞鶴湾の冬を乗り切ることは厳しいのではないでしょうか。
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