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底曳網で漁獲されるカレイの代表種で、ズワイガニとほぼ同じ場所に生息します。漁獲量は乱獲の影響で90年代には60トンに減少、近年は保護区の設置など漁業者の方々の資源管理により約130トンまで回復しました。
当センターでは本種の移動や生残率を調べるため、標識放流を行っており、本年10月には13年6ヶ月前に放流した雌が放流場所近くで底曳網により獲られました。これは最長記録で、資源管理によって以前に比べると生残りが良くなったことを示しているといえます。
昨秋、京都底曳網はズワイガニ・アカガレイ漁でアジア初のMSC認証(海のエコラベル)を取得しました。まだ一部の小売店での販売ですが、MSCロゴ付きの魚を購入することで、消費者が資源と環境に配慮した漁業を支援することができます。
京都府立海洋センター主任研究員 山﨑 淳
(平成21年1月16日、京都新聞掲載)
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