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アカガレイ
アカガレイは丹後ではマガレイと呼ばれ、底曳網漁業を代表する魚です。新鮮なものは刺身で味がよく、煮物や焼き物も人気があります。口が大きいのが特徴で、水深
200 m 前後から時には 1000 m にまで生息します。成長は遅く、雌が産卵できるまでに 8 年ほどかかります。無眼側が内出血したように赤いことが名前の由来。傷がつきやすいため、一緒に網へ入ったズワイガニやヒトデ類に傷つけられて、赤く変色するのです。
海洋センターでは漁業者のみなさんと協力して、ズワイガニの禁漁期中にカレイなどの魚類だけを獲ることができる網を開発しました。カニやヒトデ類が網外に排出されるため、カレイ類は傷がつきにくく、鮮度の向上が期待されます。今後は、より高鮮度であまり赤くないアカガレイがみなさんの食卓にのぼることでしょう。
京都府立海洋センター 技師 柳下直己(現在、近畿大学COE博士研究員)
京都新聞掲載
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