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平成21年9月14日、当センターの屋外水槽で育成していたフサイワズタという海藻に付着しているタマミルウミウシを発見しました。大きさは1~2 cm程で,イワズタ属海藻に擬態しているだけでなく,穴を開けて中身を吸って食べるそうです。ウミウシの仲間はダイバーに人気が高く,インターネットで調べると,この種は山形から沖縄までの広い範囲で発見されていました。特に珍しい生き物というわけではないようですが,あまりにも海藻にそっくりなため,見つけるのは非常に難しいようです。
特徴的な背部の突起は刺激を受けると簡単に脱落してしまい,しばらくの間,単独で伸縮運動します。これはトカゲの尻尾のように,捕食者の注意をそらすためと考えられています。
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