京都府医療審議会地域医療構想策定部会(平成27年8月20日開催)の審議概要
開催日時
平成27年8月20日(木曜日)15時30分から17時05分まで
開催場所
京都ガーデンパレス2階「祇園」
出席委員
福居部会長、松井委員、依田委員、清水委員、安岡委員、多々見委員、堀口委員、中島委員、近藤委員、今中委員、渡邊委員、荻野委員、尾内委員 (13名)
審議の概要
議事
- (1)地域医療構想について
- (2)平成26年度病床機能報告(平成26年度末まとめ)について
- (3)地域医療構想策定の進め方について
事務局から、資料1~3により、説明
- (2)について、9月上旬に府ホームページに掲載することが確認された。
- (3)について、事務局案のとおり確認された。
主な発言
地域医療構想について
- 今回の地域医療構想の策定に当たって、全国で30万人が在宅に移行すると言われているが、受け皿となる老健や特養の整備率は本府は全国的に下位となっている。
地域医療構想の進め方について
- 京都市内には議論する組織が設置されていないため、新たな組織を設置した上で、乙訓地域と分離して議論を進めていきたいと考えている。
- 将来推計に当たって、各団体から提供いただけるようなデータがあれば事務局へお知らせ願いたい。
事務局から、資料4により、説明
主な発言
- 構想区域については現行の二次医療圏を基盤とするのが分かりやすい。
- 複数の二次医療圏を一つにまとめた結果、表面上の流出入割合が小さくなったとしても、実際の患者の動きは何も変わっておらず、またすべての疾病を一つの区域で完結させることは到底不可能。
- 構想策定を進めていくに当たっては、高度急性期や急性期の定義を論じるよりも、脳卒中や急性心筋梗塞などの疾患領域ごとに、どこが拠点病院となり、どういった形で連携を進めていくのかといった観点で議論を進めていくことが重要。
- 患者の受療動向について、交通が便利になった現在、自治体の枠に囚われたり、地元に執着することはない。
- 患者の立場と医師の立場の両面から考えていかないといけない。
- きわめて緊急性が高い重度の外傷と血管の病気や、急性期のうち専門性の高い疾患は対応できる医師の確保が重要である。人口規模が大きいほどたくさんの患者がいるわけで、高度医療を提供する場合は、20万人以上の人口規模がないと、せっかく医師の確保ができても患者数をキープできない。
- 医師の養成や派遣の面からも、緊急を争う疾患や専門性の高い急性期医療は現行の二次医療圏を超えた形で考えないと対応できない。逆にその他の疾患については、現行の形で完結できる方向にある。
- 京都市内から距離が離れるにつれて医療資源が乏しい地域が多くなる。
- どの疾病をどの範囲で見ていくのか、数字上はきれいな形になっていても、その数字の意味を府民に説明できなければ計画は失敗。
主な発言
- 在宅歯科医療を充実させるためには、歯科医療提供体制の整備と、医科歯科連携のもと治療が途切れないようなデータ共有体制の構築が必要。
配付資料