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令和3年第46週の報告です。
感染性胃腸炎は定点あたり3.37件とさらに増加しています。手足口病は京都市南区、伏見区と乙訓、中丹西で警報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、腸管出血性大腸菌感染症が1件、E型肝炎とレジオネラ症が1件、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が2件、侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒がそれぞれ1件報告されました。また、基幹定点の報告はありません。眼科定点の報告もありません。
O-157を代表とする腸管出血性大腸菌感染症は例年5月頃から10月頃までが流行期とされています。腸管出血性大腸菌は、汚染された水や食品(生肉、野菜など)などを介して経口感染します。わずか50個ほどの菌で感染するので、患者や保菌者の便からの二次感染にも注意が必要です。ヒトからヒトへの感染予防には、十分な手洗いが必要です。潜伏期は2~9日とされ、激しい腹痛を伴う下痢、続いて血便がみられます。乳幼児や高齢者が感染した場合は重症化しやすいとされています。感染者のうち5-7%は出血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を発症し致死率は1-5%に至ります。
予防策として、食肉の十分な加熱処理が最も重要ですが、調理器具(まな板や包丁)の十分な消毒や洗浄、また生肉を切った包丁やまな板を、そのまま生で食べる野菜に使用しないなどの注意も必要です。勿論、調理や食事前の手洗いも大切です。石けんと流水による「丁寧な」手洗いが有効です。乳幼児、高齢者などは重症事例を防止するため、生肉又は加熱不十分な食肉を食べさせないよう配慮しましょう。
さらに詳しくお知りになりたい方は、厚生労働省の「腸管出血性大腸菌Q&A」をご覧ください。
新型コロナウイルス感染症の京都府内での発生状況については こちらをご覧ください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 報告がありません |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症 が 1件報告されました |
4類感染症 | E型肝炎 と レジオネラ症 が それぞれ1件報告されました |
5類感染症 | カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 が 2件、侵襲性インフルエンザ菌感染症 と 梅毒 が それぞれ1件報告されました |
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■基幹定点
報告がありません
■眼科定点
報告がありません