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令和元年第44週の報告です。
感染性胃腸炎は定点あたり2.46件と増加しています。伝染性紅斑は京都市左京区、南区で警報レベルとなっています。その他の感染症に大きな変化はありません。全数報告対象の感染症は、結核が13件、レジオネラ症が2件、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症と百日咳がそれぞれ2件、梅毒が3件報告されました。また、基幹定点の報告としてマイコプラズマ肺炎が2件報告されました。眼科定点の報告として流行性角結膜炎が8件報告されました。
今年度はマダニが媒介する感染症が全国的に多く発生しています。重症熱性血小板減少症候群は2011年に特定されたSFTSウイルスに感染することによって引き起こされる病気で、発熱や消化器症状、血小板減少による出血傾向などを発症し、重症化することもあります。国内では2013年1月に初めて感染が確認され以後、西日本を中心に報告があります。SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染し、致死率は6.3-30%と報告されています。マダニは屋外に生息しており、家庭内に生息するダニとでは全く種類が異なります。抗ウイルス薬やワクチンはありませんので、草の茂ったマダニの生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボンを着用し、サンダルのような肌を露出するようなものは履かないことなど、マダニに咬まれないよう予防することが重要です。森林や草地などから戻ったら、特にわきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部などをチェックし、もし吸血中のマダニに気がついた場合は、自分でとらず医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)を受けてください。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核 が 13件 報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | レジオネラ症 が 2件 報告されました |
5類感染症 | カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 と 百日咳が それぞれ2件 、 梅毒 が 3件 報告されました |
■全数報告一覧へ |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎 が 2件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎 が 8件 報告されました