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令和元年第35週の報告です。
感染性胃腸炎は定点あたり2.27件報告されています。伝染性紅斑は乙訓、山城北、京都市左京区、伏見区で警報レベルとなっています。その他の感染症に大きな変化はありません。全数報告対象の感染症は、結核が7件、腸管出血性大腸菌感染症が4件 、デング熱、侵襲性インフルエンザ菌感染症、侵襲性肺炎球菌感染症及び梅毒がそれぞれ1件報告されました。また、基幹定点からマイコプラズマ肺炎が1件、眼科定点から流行性角結膜炎が11件報告されました。
肺炎球菌は小児、成人の肺炎、中耳炎、副鼻腔炎などの原因になります。成人の市中肺炎の20%は肺炎球菌が原因といわれていますが、大半は菌血症を伴いません。肺炎球菌はときに髄膜炎や菌血症を伴う肺炎を引き起こすことがあり、侵襲性肺炎球菌感染症とよばれます。
予防には、うがい・手洗い・マスクといった日常の予防やワクチン接種が有効です。侵襲性肺炎球菌感染症は小児と65歳以上の高齢者に多く、これらの好発年齢層には肺炎球菌ワクチンによる予防接種が実施されています。小児に対しては沈降13価肺炎球菌結合型ワクチンが、65歳以上の成人には23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンが接種されています。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核 が 7件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症 が 4件 報告されました |
4類感染症 | デング熱 が 1件 報告されました |
5類感染症 | 侵襲性インフルエンザ菌感染症 ・ 侵襲性肺炎球菌菌感染症 と 梅毒が それぞれ1件 報告されました |
■全数報告一覧へ |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎 が 1件 報告されまし
■眼科定点
流行性角結膜炎 が 11件 報告されました