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令和元年第30週の報告です。
手足口病は先週よりさらに減少し定点あたり4.53件と報告されましたが、府全体としては依然警報レベルにあります。地域ごとに見ると、山城南、中丹西、中丹東、丹後、京都市北区、東山区、下京区以外の地域で警報レベルとなっています。伝染性紅斑は引き続き乙訓、京都市左京区、上京区、南区、伏見区で警報レベルとなっています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が中丹西で引き続き警報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が5件、腸管出血性大腸菌感染症が1件、デング熱とレジオネラ症が1件、梅毒が2件、百日咳が4件報告されました。また、基幹定点から無菌性髄膜炎が1件、眼科定点から流行性角結膜炎が8件報告されました。
デング熱の報告がありました。デング熱は主に海外でみられる、蚊により媒介される疾患で、決して死亡率は高くありませんが、まれにデング出血熱など重症化して死に至ることがあります。海外に行かれる際は、特に、デング熱、ジカウイルス感染症、マラリア、チクングニア熱など、蚊媒介感染症への対策に御留意ください。具体的には、野外活動では長袖・長ズボンを着用し、素足でのサンダル履きは避け、虫除け剤を使用して蚊に刺されないような対応が必要です。
また先週に引き続き京都府全地域において食中毒注意報が発令されています。高温多湿の気候が続いており食中毒が発生しやすい環境となっています。食中毒の原因となる菌を増加させないよう、手洗い、低温管理、消毒、加熱調理を心がけてください。特に報告が続いている腸管出血性大腸菌は少量の菌で食中毒の原因となり、重症化する危険もありますので十分注意してください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核 が 5件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症 が 1件 報告されました |
4類感染症 | デング熱 と レジオネラ症 が それぞれ1件 報告されました |
5類感染症 | 梅毒 が 2件 、 百日咳 が 4件 報告されました |
■全数報告一覧へ |
■基幹定点
無菌性髄膜炎 が 1件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎 が 8件 報告されました