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令和元年第28週の報告です。
手足口病は先週よりやや減少し定点あたり10.31件と報告されました。依然丹後以外のすべての地域で警報レベルとなっています。伝染性紅斑は引き続き乙訓、京都市左京区、右京区、上京区、南区、伏見区で警報レベルとなっています。咽頭結膜熱、水痘が乙訓で、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が中丹西で引き続き警報レベルとなっています。京都市中京区ではヘルパンギーナが警報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が5件、腸管出血性大腸菌感染症が4件、レジオネラ症が2件、急性脳炎・クロイツフェルト・ヤコブ病・後天性免疫不全症候群・侵襲性肺炎球菌感染症と百日咳がそれぞれ1件 、梅毒が 2件報告されました。また、基幹定点の報告として無菌性髄膜炎が4件、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が1件報告されました。眼科定点の報告として流行性角結膜炎が8件報告されました。
クロイツフェルト・ヤコブ病の報告が1件ありました。クロイツフェルト・ヤコブ病は、正常プリオン蛋白が何らかの理由で伝播性を有する異常プリオン蛋白に変化し、主に中枢神経内に蓄積することにより急速に神経細胞変性をおこす稀な致死性疾患であるプリオン病の一種です。病因により、特発性(孤発性)、プリオン蛋白遺伝子変異による遺伝性、他のプリオン病からの感染による獲得性(医原性、変異型)の3種類に分類されています。2003年より五類感染症に分類されており、診断後7日以内に保健所へ報告することが義務づけられています。本疾患の有病率は100万人に1人前後で、男女差はなく、発病は50〜70歳代に多く、わが国のサーベイランス調査によると、孤発性が76.5%、遺伝性が19.0%、獲得性が3.9%となっています。治療は確立されておらず、孤発性症例では進行が速く1〜2年で死亡の転帰をとりますが、遺伝性や一部の孤発性症例は進行が遅く数年に及ぶものもあります。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核 が 5件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症 が 4件 報告されました |
4類感染症 | レジオネラ症 が 2件 報告されました |
5類感染症 |
急性脳炎 ・ クロイツフェルト・ヤコブ病 ・ 後天性免疫不全症候群 ・ 侵襲性肺炎球菌感染症 と 百日咳 が それぞれ1件 、 梅毒 が 2件 報告されました |
■全数報告一覧へ |
■基幹定点
無菌性髄膜炎 が 4件 、感染性胃腸炎
(ロタウイルス) が 1件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎 が 8件 報告されました