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令和元年第27週の報告です。
手足口病が先週よりさらに増加し定点あたり11.21件と報告されました。丹後と京都市北区、下京区以外のすべての地域で警報レベルとなっています。伝染性紅斑は引き続き乙訓、京都市左京区、右京区、上京区、伏見区で警報レベルとなっています。咽頭結膜熱が乙訓で警報レベルとなっています。また中丹西ではA群溶血性レンサ球菌咽頭炎が定点あたり4.33件と引き続き警報レベルとなっています。京都市中京区ではヘルパンギーナが警報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が9件、腸管出血性大腸菌感染症が5件、レジオネラ症が1件、侵襲性インフルエンザ菌感染症が1件、梅毒が2件、百日咳が6件報告されました。また、基幹定点の報告として細菌性髄膜炎が1件、無菌性髄膜炎が3件、マイコプラズマ肺炎が4件報告されました。眼科定点の報告として流行性角結膜炎が7件報告されました。
関東地方でヘルパンギーナの流行の兆しがみられています。東京都や埼玉県の一部の地域では警報レベルを超えておりさらなる感染拡大が危惧されます。ヘルパンギーナ、手足口病及び咽頭結膜炎の3つの病気は、夏かぜとして知られており、いずれも感染力の強い疾患です。ヘルパンギーナは38度を超える発熱と咽頭の水泡が特徴で、発熱は1-2日で低下しますが、水泡が破れると疼痛を伴いますので、食事や水分摂取が低下しがちとなり、脱水に注意が必要です。手足口病は、手足や口に水泡ができ爪がむけるなどの症状がでることもあります。プール熱ともいわれる咽頭結膜炎ではかぜの症状に加えて充血や眼脂があらわれます。いずれの疾患も対症療法で改善しますが、髄膜炎や脳炎、心筋炎などを合併することがあるので注意してください。また発熱や水分摂取不良により脱水が進行することがありますので口当たりのよいものなどで水分をしっかりとれるようにしてあげてください。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核 が 9件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症 が 5件報告されました |
4類感染症 | レジオネラ症 が 1件 報告されました |
5類感染症 | 侵襲性インフルエンザ菌感染症 が 1件 、 梅毒 が 2件 、 百日咳 が 6件 報告されました |
■全数報告一覧へ |
■基幹定点
細菌性髄膜炎 が 1件 、無菌性髄膜炎 が 3件 、
マイコプラズマ肺炎 が 4件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎 が 7件 報告されました