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平成31年(令和元年度)第21週の報告です。
感染性胃腸炎は定点あたり6.09件と減少しました。伝染性紅斑は乙訓に加え京都市左京区、右京区、伏見区でも警報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が6件、腸管出血性大腸菌感染症が2件、アメーバ赤痢・侵襲性肺炎球菌感染症と梅毒がそれぞれ1件 、百日咳が3件報告されました。
また、基幹定点の報告としてロタウイルスによる感染性胃腸炎が5件報告されました。眼科定点の報告として流行性角結膜炎が5件報告されました。
アメーバ赤痢の原因は大腸に寄生する赤痢アメーバと呼ばれる原虫の一種です。栄養型(いわゆるアメーバー運動をして活発に動く)とシスト型2つの形態を取り、外部環境に強いシスト型を摂取することで経口感染します。具体的には海外旅行などで汚染された飲食物を摂取することや性行為が原因で感染し、典型例は粘血便などの下痢、テネスムス(しぶり腹)、腹痛で発症します。まれに肝膿瘍や脳・肺・皮膚などの腸管外に合併症を来します。
細菌性赤痢と原因は異なりますが、ともに赤い便(赤痢)をきたし、感染地域である海外で生水、氷、生野菜や生の魚介類、カットフルーツなどから感染することが多いです。海外渡航の折には、厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページなどで、前もって渡航先の国の感染情報などを見て、予防策を確認するようにしてください
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核 が 6件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症 が 2件 報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | アメーバ赤痢 ・ 侵襲性肺炎球菌感染症 と 梅毒 が それぞれ1件 、 百日咳 が 3件 報告されました |
■全数報告一覧へ |
■基幹定点
感染性胃腸炎(ロタウイルス) が
5件 報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎 が 5件 報告されました