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平成31年第12週の報告です。
感染性胃腸炎が定点あたり5.66件とやや増加傾向ですが、その他の感染症は大きな変化はありません。乙訓と京都市右京区での伝染性紅斑は今週も引き続き警報レベルとなっています。また、水痘が乙訓で定点あたり1.25件、京都市西京区で1.00件、上京区で1.00件と注意報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が4件、腸管出血性大腸菌感染症が2件、レジオネラ症が1件、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 ・ 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 ・ 梅毒と 百日咳 が それぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症 と 風しん が それぞれ2件 報告されました。また、基幹定点の報告としてマイコプラズマ肺炎が1件、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が3件報告されました。
重症で生命に関わる劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、子供から大人まで広範囲の年齢層に発症しますが、特に30歳以上の大人に多いことが特徴です。学校やご家庭で接触感染し、突然発病する例があり、四肢の疼痛、腫脹、発熱、血圧低下などを初期症状とします。病状の進行も急激で、数十時間以内には軟部組織の壊死、急性腎不全、成人型呼吸窮迫症候群 (ARDS)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、多臓器不全(MOF)などを引き起こし、ショック状態から死に至ることも多い疾患です。咽頭培養により菌を分離同定するほか、迅速診断キットを利用して診断し、第一選択薬のペニシリン系抗生剤などの抗菌薬で加療することができますので、咽頭痛・発熱などがみられましたら早めに医療機関を受診してください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核 が 4件 報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症 が 2件 報告されました |
4類感染症 | レジオネラ症 が 1件 報告されました |
5類感染症 |
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 ・ 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 ・ 梅毒
と 百日咳 が それぞれ1件、 侵襲性肺炎球菌感染症 と 風しん が それぞれ2件 報告されました |
■全数報告一覧へ |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎 が 1件、 感染性胃腸炎
(ロタウイルス) が 3件 報告されました
■眼科定点
報告がありません